絶対音感が有ってもウィーン少年合唱団には入れません

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ずっと前の事ですけど、たまたま見ていたテレビで芸大の先生がこんな事を言っていました。
「絶対音感が有ってもクラシック音楽の役には立ちません、ウィーン少年合唱団には入れません」
これだけさらっと言っただけで理由は詳しく述べられなかったのですが、この言葉が全く理解出来ない方は私なりの理由を書いてみますので、よろしければお読みください。

音楽の専門教育を受けた事が無い方でも、小学校での音楽の授業を思い出してください。
先生がピアノで音階を弾いて、それに合わせてドレミを歌った記憶が有ると思います。
でも、そんな覚え方をした音階では、ウィーン少年合唱団には入れません。


まず一つの理由は、使っている音階がそもそも違う事。
ピアノをきちんと調律した状態では、ドとレの間隔とレとミの間隔は全音で同じです。
でも歌の場合、ドとレの間が広くレとミの間が狭くなります。

このように全音・半音の幅が均等でないのが、歌だけでなく弦楽器や管楽器などが使う音階で純正律と言います。
でもピアノなどの鍵盤楽器は、演奏中に奏者が音程を変える事が出来ませんから、調が変わるごとに別の楽器を使ったり調律するわけにはいかないので、音階を均等に割り振った平均律を使っています。
細かく分けるともっと沢山の音階が有るのですが、この辺り詳しく知りたい方は、MIDIによる古典調律ききくらべのページさんとかを見てください。


音階の違いについては終わりにして、もう一つの理由を。
ここに平均律できちんと調律されたピアノが有るとします。
果たしてその音は、どれ位の期間狂わないのでしょうか。

グランドピアノを見ると弦が張ってあるのが見えると思います。
他に弦が張ってある楽器を思い浮かべると判りますが、音を合わせても1日も持たないのですね。
つまり自宅のピアノを弾いて音を覚えている方は、狂ったピアノの音を覚えているのです。

テレビとか映画を見ていて、感動的な演奏場面で楽器の音程ぐちゃぐちゃって事を感じた方はいらっしゃいますでしょうか。
耳の良い方なら何度も経験されていると思います。
そんな記憶が無い方、狂った音に慣れてしまったのかも知れませんね。


さらにもう一つ思い当たる理由が。
楽器の音を合わせる時、音叉やチューナーを使うと思いますが、その基準の音がまちまちだって事が問題です。

ピアノの真ん中のラの音が440ヘルツと覚えている方もいらっしゃるでしょう。
でも、日本の多くのオーケストラは442ヘルツで、ヨーロッパのオーケストラは443とか444と高い所も有ります。
440ヘルツが基準の音階を正確に覚えている人が居たとして、その人が444ヘルツのオーケストラと一緒に演奏したらと考えると、苦労するのが判りますよね。


この3つが「絶対音感が有っても役に立たない」とか「ウィーン少年合唱団には入れません」と言った理由だと私なりに考えています。

ポピュラー音楽とか現代音楽においては平均律が主流に成っていますから当てはまらない事も有りますが、絶対音感と言っても人によってかなりの音程の誤差が有り、大きな音程の間違えを把握出来たり、音楽の流れを楽譜だけで理解する助けに成っても、正確な音程で歌う事や楽器を弾く事には余り役に立たないと私は理解していますし、テレビに出た先生はそこを省略して言ったのだと思います。

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